皆さん、こんにちは。
妊活コーチの松本亜樹子です。

今日は劇団ワンツーワークスさんの
新作公演ドキュメンタリーシアター
「産まれた理由」を、観てきました~。

一言感想。
すごかった! です。

実は数か月前、Fineの広報宛に
このお芝居を作るために「インタビューをさせてください」ということで
私たちのメンバーから数名、ご協力をさせていただきました。
そのご縁で、今日の観劇となりました。

もともとお芝居は大好きなんだけど、最近機会がなかったので
すごく嬉しかった~
行けるかどうか、今日の1時間前までわからなかったので
ギリギリ滑り込みセーフでした。

内容は劇団ワンツーワークスさんの
こちらのHPに詳しくのっていますので、ぜひご覧くださいね。
(^O^)

ドキュメンタリーシアターというのを、初めて観たのですが
これが、「すごかった!」の一言だったんです。

「妊娠・出産」をテーマとして、さまざまな方への取材・インタビューを経て
その一人一人のエピソードを、役者さんが一人何役もこなして、
物語が進んでいきます。

私の友人のエピソードは、
「不妊治療を経て、子どもを授からないまま治療をやめるに至った経緯、終結のお話し」

友人役を演じた役者さんが舞台に出てきたとき、
風貌は全く違うにも関わらず、私はすぐに「彼女だ」とわかりました。

立ち居振る舞い、視線、表情の作り方
そして、話し方まで、まるで彼女のよう!

エピソードを知っているから、というだけではない
「生き写し」感が、あったのです。

私は、本物の(笑)彼女のそのエピソードを、まさにリアルタイムで知っています。
彼女が経てきた道のりを、何もできないまま、ただ見守っていました。

治療をやめると決めた時の、その、最後の治療が残念な結果に終わった時に、
彼女が送ってきたメールを
私は今でも忘れることができません。

彼女は一人で映画を見に行った、と言いました。

涙が止まらなくて、ひとりで、いたたまれななくてどうしようもなくて、
話題の映画を見に行った。

そして、その映画を見て、笑ったって。

ああ、人って、笑えるんだなって思った・・って。

彼女のメールには、そう、書いてありました。
あれは、忘れられないメールのひとつです。

その彼女の数年前のシーンが、まるでデジャヴュのように
目の前で展開するその時間を、本当に不思議な感覚で、私はすごしました。

言葉に詰まって涙をこぼした時のしぐさ。
その時ですら、相手を気遣って「ああ、すみません、ごめんなさい。大丈夫です」
・・・って
あわてて涙をぬぐう、彼女らしさ。
そのハンカチの持ち方もそっくり。

役者さんって、すごいんだなって、ほんとに思った。

そして、同時にすごく、嬉しくありがたく思いました。

きっとこの役者さんたちは、彼女の物語を
かけがえのない人生の一部として、
すごく大切に思ってくださったんだなぁって。

そして、言葉も口癖もイントネーションも、そのまま、生かしてくださってるんだなって。

彼女以外の人を演じたすべての方が、きっとそうなのでしょう。

正直言って、お芝居でどこまでドキュメンタリーが実現できるんだろうって
最初イメージできていませんでした。

でも、いい意味で、その期待を裏切られた、素晴らしいお芝居だったと思います。

全体的に素晴らしかったのですが、もうひとつだけ、私の印象に残ったことは
AID(非配偶者間人工授精)で生まれた人の、セリフです。

「産まれた理由?」の直後に、彼の口から出たひと言は
胸に突き刺さるほどの、衝撃がありました。

あのひとことを即答してしまうような人が、一人でも減ることを、
そういう世の中になることを、願ってやみません。

このお芝居を作ってくださったすべての皆さんへ、尊敬と感謝を。
そして、私の友人たちの人生の一部に、心からの敬意を表します。

明日が最終日です。ご興味を持った方、ぜひ赤坂に足をお運びくださいね。
ライブならではの迫力を、お約束します。
(^.^)