こんにちは。
NPO法人Fineの松本亜樹子です。
突然ですが、皆さんは「エンブリオロジスト」という職業を、ご存知ですか?
「培養士」「胚培養士」とも呼ばれるこの職種は
ヒトの配偶子(精子・卵子・受精卵など)を扱う
不妊治療に、なくてはならない方々です。
掲題は、そのエンブリオロジストのおひとり
佐藤和文先生がお書きになったという、
日本臨床エンブリオロジスト学会の、会報誌の中の文章の一部。
「エンブリオロジストの為の雑学」というコーナーに寄稿された
「受診者の心に寄り添う努力を」というタイトルの文章です。
(まだウェブサイトにはこの文章は掲載されていないようですが、
ウェブサイト自体はこちらです)
エンブリオロジストとしての思いや
患者に対する姿勢などを、熱く語っていらっしゃって、じーんと感動します。
許可をいただきましたので、
もう少し、抜き書きしますね。
「現状では良い卵子を育てるために約2週間毎日受診が必要で職場を休む負担、高額費用の為に仕事は続けざるを得ない負担などを全部抱え込む受診者の遠慮もある。このような受診者背景を配慮し、接する態度、言葉使い、プライバシーに細心の配慮をしたい。」
うーん、この配慮、本当にうれしいですよね。
「精液受け取りは男性スタッフが望ましい。義務感で射精など不妊治療の心的負担の場合もある。精液受取は丁寧に受け取る。ヒト間違い防止に厳重な注意、容器・記録票の記名を読み相手の目を見ながら確認」
男性への配慮もしっかりしてくださっているんですよね。さすがです♪
「女性への対応は女性スタッフが望ましいが性別にこだわらず最高のサービスをめざす。スタッフは真摯な態度で受診者と共に不妊に立ち向かう連合軍。心に寄り添う「初心忘るべからず」
「連合軍」だなんて、なんてうれしい言葉だろう~と思います。
「良好胚提示は受診者とスタッフ共通の喜びであり、最良胚獲得の為に最善を尽くす。移植胚は受診者にとって「わたしの赤ちゃん」であり、ダイヤモンドの様に美しく観察できる映像提供を心がける」
ダイヤモンドのように・・・こんな風に卵ちゃんを思ってくださるなんて、
なんてありがたいんでしょう!
「エンブリオロジストは受精判定をするので、的確に処置・記録終了後、誰よりも先に「ハッピバースディトゥユー」を心で歌える栄冠がある。これにより長時間の神経・体力集中の疲労も吹っ飛んでしまう。」
もうここにくると、ウルウル感動の一言です。
受精卵を赤ちゃんと、当事者は考えてしまうのですが、
それに寄り添ってくださる医療者の方がいて、こんな風に考えてくださるなんて
感涙です!
「比較する事は不適切かもしれないが費用対効果で細心な作業の苦労よりはるかに大きな可能性を秘めた次世代を担う人の誕生をお手伝いできる光栄はエンブリオロジスト冥利?我々は世代を超える仕事をしています。」
本当にそう思います。皆さんにいつもとってもお世話になっていて
ありがたいことです。m(^^)m
こんな、エンブリオロジストさんの学会の公開講座が、1月に開かれます!
皆さん、エンブリオロジストに会いたくありませんか? (*^。^*)
私もお話しさせていただきます。
どなたでもお越しいただけますので、ぜひお申込みください♪
【第20回 記念 日本臨床エンブリオロジスト学会 市民公開講座】
■日時 平成27年1月11日(日) 16:00 ~ 18:00
■場所 すみだリバーサイドホール
〒130-8640 東京都墨田区吾妻橋一丁目23番20号
お申込み、詳細はコチラから
ポスターはこちら
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