こんにちは。
妊活コーチの松本亜樹子です。
本日のスッキリでも、卵子凍結の話題が
取り上げられていました。
浦安市の取り組みで20~34歳の女性の
卵子凍結に補助金を出す、という取組が
実際に4月から実施されているとのこと。
この話題になるたびに、何度も同じことを言い続けてしまい恐縮ですが
どうしても、あちこちで
「卵子凍結していればいくつになっても使えるんだよね?」
「私も40すぎたから、早く卵子とっとかなきゃ! どこでできるの? いくらなの?」
などということを訊かれてしまうので、
(^^;)
その都度、説明はするのですが、
やっぱり情報はちゃんと伝わってないな~と
感じています。
なので、しつこいですが、口を酸っぱくして、
ここでも言わせてくださいね。(^-^;A
生殖医学会では、40歳以上の卵子凍結、
および45歳以上の胚移植は、推奨していません。
社会的適応による未受精卵子あるいは卵巣組織の凍結・保存のガイドライン
慶應義塾大学名誉教授の吉村泰典先生も、
本日のテレビでもそうですが
未受精卵を凍結していても、
妊娠・出産の確率は10%足らずであることや
妊娠・出産的定期は25~35歳であること
また、高齢出産のリスクなどをいつもお話しになっています。
浦安市でも、実施病院でも、報道でも、
上記のことはちゃんと伝えているはずなのですが
人間は「聴きたいことを聴く」生き物なので
ここでもコミュニケーションミスが生じているため
周知が徹底しないのだろうなぁ、と感じています。
なので、何度も言います。(;^_^A
ちょっと厳しい言い方かもしれませんが・・・
わかりやすく書いてみます。
1)卵を冷凍するには、注射をして卵をたくさん作る必要があります。
2)卵ができたら、採卵という手術をして、卵を採取し、可能な卵は冷凍します。
3)でも冷凍したたまごが、全部、お腹に戻せるようになるわけではありません。
(無事に解凍できて、ちゃんと受精できて、それがどんどん分裂していって
お腹の中にまた戻せるような状態になるには、いくつもハードルがあります)
4)お腹に戻しても、体外受精の妊娠率は、さほど高くありません。
2010年の日産婦のデータでは、この図の通りです。
5)また、同じデータにもありますが、高齢妊娠・出産のリスクは
残念ながら、やっぱり高いです。
何か大切な選択をする時には、
自分にとって嬉しい情報も、そうでない情報も、
どちらも知っておくことは
大事じゃないかなぁと、いつも思っています。
どうぞ、必要な情報収集は、しっかりたくさん、されてくださいね。
そして、そのうえで、自分で納得して選んでくださいね。
(^^)
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